社会貢献活動(CSR)

当社は下水道事業を総合的に運営する企業として、豊富な経験に基づく技術とノウハウを活用し、水環境の保全に貢献するとともに、地域社会の一構成員として、社会貢献活動に取り組んでおります。

地域貢献の活動

事業所周辺の清掃等の環境美化活動を実施しています。


事業所周辺の清掃活動

事業所周辺の清掃活動

地域の交通安全運動への協力を行っています。


交通安全運動への協力

交通安全運動への協力

下水道局が主催する水再生センター等でのイベントに協力しています。


「油・断・快適!下水道キャンペーン」

クリスマスイルミネーション
(中川建設発生土改良プラント)

人材育成を通した貢献

民間事業者の人材育成・技術継承に貢献

下水道局職員研修、TGS社内研修に加え、民間事業者向けの研修を実施し、官民の人材育成に積極的に取り組んでいます。将来にわたって下水道事業を支える人材の育成と技術の継承に努め、質の高い下水道サービスの提供に貢献しています。


下水道技術実習センター

民間事業者向け研修

地域の技術者の育成に貢献

長年培ったノウハウを活用し、各県で行われている排水設備工事責任技術者※更新講習会に講師を派遣し、新しい技術情報を発信するなど、排水設備工事責任技術者の技術力向上に貢献しています。
排水設備工事を行うための資格試験合格に向けた講習会の開催や受験準備講座e-ラーニングを開設することにより、排水設備工事責任技術者の育成に貢献しています。


排水設備工事責任技術者共通試験

排水設備工事責任技術者資格更新講習

※ 排水設備工事責任技術者
排水設備の新設等の工事を行うには、排水設備指定工事店として、下水道管理者の指定を受ける必要がありますが、その指定の要件として、責任技術者を事業所ごとに1名以上専任させる必要があります。責任技術者として登録されるには、資格認定試験に合格するとともに、有効期間が満了した際には、登録更新するために更新講習の受講が必要となります。

東京大学寄付講座 〜下水道システムイノベーション研究室の開設〜

令和2年4月、当社からの寄付により、東京大学に「下水道システムイノベーション研究室」が開設されました。
本研究室は産官学の連携拠点として、未来を担う若い研究者や下水道職員が社会のニーズに対応した新たな下水道システムの研究や異分野との連携について学べる場とすることを目的としています。
当社としても、本研究室との共同研究などを通じて、日本の下水道事業のさらなる発展に貢献していきます。


研究室が掲げるビジョン

下水道システムイノベーション研究室

環境への貢献

循環型社会の形成に貢献

水再生センターで処理された下水処理水を、さらに高度に処理することにより、新たな水資源として、トイレ用水や散水用水、清流復活用水などに有効利用するための運転管理を行い、循環型社会に貢献しています。


清流復活(目黒川)

打ち水イベント(再生水を利用)

下水処理から生じた汚泥の焼却灰から粒度調整灰※を製造し、資源化することにより、埋立処分場の延命化や、循環型社会に貢献しています。


粒度調整灰

ヒューム管(粒度調整灰の利用)
※ 粒度調整灰

下水汚泥の焼却灰を粉砕、ふるい分けるなどして、粒の大きさを調整したものです。コンクリート二次製品など土木用資材の原料として活用されています。

下水道工事から発生する建設発生土を改良し、埋戻し用の土を生産し再利用しています。このことから、山砂採取の縮減、運搬車両の走行距離減少に伴うCO₂発生量の抑制、埋立処分場の延命化の効果をもたらし、自然環境の保全や循環型社会形成に貢献しています。


中川建設発生土改良プラント全景

改良土(埋戻し用の土)

エネルギー使用量や温室効果ガス排出量削減に貢献

下水をきれいに処理するために、大量のエネルギーを使用しています。当社では、下水の処理過程で生じる汚泥を脱水、焼却処分していますが、蓄積したノウハウ・技術を活用することにより、電力使用量、補助燃料、薬品使用量と温室効果ガス排出量をバランスよく削減しています。


汚泥脱水作業

汚泥処理施設の運転管理

落合水再生センター等へのグリーンベーシックプランの導入

東京都では、ゼロエミッションの実現に向けて、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減(2000年比)する「カーボンハーフ」を掲げ、脱炭素化に取り組んでいます。
弊社は東京下水道グループとして、東京都と共に脱炭素化を進めるため、東京都下水道局より包括管理業務を受託している「落合水再生センター」、「中野水再生センター」および「新宿副都心水リサイクルセンター」で使用する電力の100%について、2023年10月より東京電力エナジーパートナー株式会社が提供する「グリーンベーシックプラン(Bコース)(注)」を導入しました。これにより、当該施設での電気使用に起因するCO2の排出量、年間約2.1万トンが実質ゼロとなります。
これからも弊社は、下水道局と連携し、東京都の重要施策に貢献して参ります。

(注)グリーンベーシックプラン(Bコース)とは
東京電力エナジーパートナー株式会社が提供する全電源平均電力に非FIT非化石証書を活用した実質再エネメニュー

  1. ※1 主に非FIT非化石証書を活用いたしますが、FIT非化石証書を活用する場合もございます。
  2. ※2 再エネ価値取引市場および高度化法義務達成市場を指します。

提供:東京電力エナジーパートナー株式会社

世界の水環境改善に寄与

下水道施設が未整備又は整備されていても十分に機能が発揮されていない国や地域等の課題解決に貢献するとともに、下水道関連企業の海外展開を後押しすることで、東京ひいては日本の下水道事業の活性化と産業力の強化に寄与しています。


マレーシア国ランガット地区のプロジェクト
(水処理施設の全景)

マレーシア国ランガット地区のプロジェクト
(現地職員への技術支援)

マレーシア国の職員への研修

IWA世界会議に出展

下水道の歴史的な資産の調査・保存に貢献

東京の下水道を語る上で貴重な歴史的・技術的な資料等が散逸しないように、調査・整理・保存しています。社員及び下水道局職員の技術継承に活用するとともに、下水道関連団体や都民に対する下水道の理解促進に役立てています。


旧三河島汚水処分場喞筒場施設

編纂された書籍
※ 旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設
隅田川中流に位置する旧下水処理場施設で、大正11年3月に運用を開始。わが国最初の近代下水処理場である旧三河島汚水処分場の代表的遺構として高い歴史的価値が認められ、平成19年12月に下水道分野の遺構では初めて国指定重要文化財に指定されています。

SDGsへの取組

SDGsは2015年に国連サミットで採択された国際社会全体の「持続可能な開発目標」であり、2030年を期限とする17のゴールで構成されています。 SDGsの全てのゴールに関わりを持つ当社では、持続可能な社会の実現に向けて、全てのゴールに目を向けつつ、とくに当社の強みを活かせる10のゴールを重要課題と位置づけて取り組んでいきます。

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